docomo X AMITA 未来の種プロジェクト ~南三陸町 森・里・海 ものがたり~

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本多 清の南三陸ものがたり 一覧

南三陸町を訪問して~大学生がグッズ製造現場を訪問 法政大学 田中涼介さん~

「森林保全クレジット付スマホスタンド たちもく」はアイデアソンから生まれた商品です。このアイデアソンに参加いただいた大学生のみなさんに南三陸に訪問してもらい、森林の勉強からグッズ製造現場等を見学してもらい、レポートにまとめてもらいました♪

”たちもく”梱包中

私はいままで商品企画に携われてこれたわけですが、今回のフロンティアジャパンさんの工房を見学した際にはじめてパッケージに詰められた、完成された”たちもく”を見ることができました。
山積みされている”たちもく”にはすこし感慨深いものがあり、また改めてこの企画に参加させていただけたことを嬉しく思いました。

今回見学のできた場面は梱包をしている場であり、そこでは一つ一つ、丁寧にパッケージに詰められ、ダンボールにまとめている人の姿がありました。何個も、何個もあるものをミスのないようにしながらも商品に傷がつかないよう、数々の小さな配慮がされていて、見学させていただいた身として思ったのはきっと、こういった小さな配慮の数々が日本人の特徴であり、強みなのかなと感じました。

  • 工房で梱包をしてくださるみなさん
  • 梱包された”たちもく”

”香り”、”手触り”、”空気”

工房を見学後、次に南三陸の森林を知るという名目のもと、林業を営われている佐藤太一さんという方と行動させていただき、様々なお話を伺うことができました。
天気が悪かったため長靴とカッパに着替え、荒島をぐるりと一周し、木々について種類ごとの特徴、そしてその点からの配慮と工夫などをわかりやすいように教えていただけました。ただ荒島を見学するだけなら気づかなかったろう様々なことを目の前で説明していただけることで、普段目にする樹と南三陸の樹の違い、また、自然のなかで生きている木々の強さを知ることができました。

その後、佐藤さんの働く林業について教えていただけました。林業という仕事の一つである間伐体験は残念ながら悪天候のためできませんでしたが、樹というのは自然に成長するわけではなく、人の手が入ることでより健康的とでもいうべきか、強く育つのだということをレクチャーしていただけました。また、ただ間伐をするのではなく、未来を考えた上でどの樹を伐採するかを考え、また伐採法も伐採した樹の処理に関しても自然に影響が出ないよう、様々なアイデア・工夫が為されていて、林業という自然とともにある職業を改めて尊敬し、考えさせられました。

  • 木の強さを感じる
  • ケヤキの木

”復興”、”進展”

さて、林業の仕事や木々の特徴について多くの知見を得られましたが、荒島へ向かう際など、移動手段は車で行いました。そこで考えさせられたことは

”東日本大震災に対しての復興はまだまだである”ということ。
大震災からあと3ヶ月で5年という月日が経ちます。しかし南三陸の海沿いはまだまだクレーン車と平坦な土地ばかりが見渡せました。数時間前に仙台から私たちは出発しましたが、その仙台の多くの建物が並ぶ、都内と比べてもあまり差がないと思えた環境と比べてしまい、とても考えさせられました。さらには、最近ではボランティアに来てくれる方も減ってきているという話も小耳に挟み、南三陸の現状を、そういった意味でも現地を訪問できたことでより知り得ることができました。

  • クレーン車と平坦な土地
  • 南三陸町防災庁舎跡
  • 復興はまだまだと感じる

南三陸を元気にするプロジェクト

たちもくの梱包を見学する前ですが、私たちは”YES工房”という場所を尋ねました。そこでは”南三陸を元気にする”という目的からプロジェクトを進めており、多くの作品と作っているところを見学できました。そこは廃校をリニューアルしてつくられた施設であり、私がいうのもおかしな話ですが昔懐かしいような、ともあれ心が落ち着くような場所でした。ちなみに”廃”→”はい”→”YES”となったそうで。工房の名前の由来が面白かったです。
ここでは「オクトパス君」や「5を書く定規」というシャレのきいた面白い商品(「置くとパス」、「ごをかく→合格」)や、cocoonという繭細工など、気になる商品がたくさんありました。......はい、買いました。笑

  • シャレのきいた商品
  • いろいろなタイプのオクトパス君

南三陸町を訪問して

最後になりますが、南三陸を訪問できて、1日で多くのことを知ることができました。
復興の進捗状況を直接目の当たりにし、いかに広範囲に被害が出たのか、またどれほどのものだったのか。
そしてそれに対して大震災からの復興、なにより南三陸で生きる人たちの姿。
工房で働いているおばさんたちはとても元気で、話していてとても楽しかったです。佐藤さんから樹について教えていただくのもとても楽しかった。南三陸を訪問して、元気をもらえました。
今回訪問させていただいた場所は、きっとまたいつか再訪したいと思います。
そして今回得られた経験はいつか新しいアイデアの糧とし、活かせればと思います。

  • 津波で流された鳥居跡
  • 今も津波の傷跡が残る