docomo X AMITA 未来の種プロジェクト ~南三陸町 森・里・海 ものがたり~

No.21  コクガン

No.21 コクガン

志津川湾にやってくる冬の水鳥の中でトップスターといえば、このコクガン。ガンの仲間でありながら、漆黒の姿に首元の白いナプキン模様のダンディーな姿をしています。大きさは日本に渡ってくるガンの中ではもっとも小さく、カルガモを少し大きくした程度です。

ガンの仲間の中では唯一、海を主な餌場とする鳥で、磯場に付いたノリ類を餌にしています。この日見かけたコクガンは、漁船を陸揚げするために設けられたコンクリート製のスロープに生えたノリを一生懸命食べていました。人間が作った施設も餌場に利用しているコクガンにしたたかな生命力を感じました。

コクガンは、日本に渡ってくる他の種のガン類と共に天然記念物に指定されています。全世界でも5000羽程度しかいないとされ、そのうち1000羽程度が日本で越冬するとされています。志津川湾で越冬するコクガンは、さらにそのうちの200ぐらい。波が穏やかで餌が豊富な志津川湾は、コクガンにとって大切な越冬地なのです。