docomo X AMITA 未来の種プロジェクト ~南三陸町 森・里・海 ものがたり~

No.19 イヌタデ

No.19 イヌタデ

収穫期前後の田んぼの畦に生えるイヌタデの赤い粒々の花は、かつて農村の子どもたちが「おままごと」で遊ぶ際の赤飯(赤まんま)の定番でした。田んぼは単に米を作るだけでなく、農作業を手伝う子どもたちが村の営みを学び、畦でおままごとや鬼ごっこ、かくれんぼなどで遊びながら育つ場でもあったのです。

田んぼに生えるいろいろな植物たちも、みんな食べ物や遊び場のおもちゃになりました。イヌタデの「イヌ」とは、本当のタデ(薬味などの香辛料に用いられます)に比べて香りがなく食用にならないことから「役に立たない」とか「価値が低い」という意味でつけられているともいわれているものですが、子どもたちの遊びには大切な存在でした。

たまに和菓子屋や料理屋さんで小粋に飾られたイヌタデの赤い花を見ると、「お、がんばってるな」という気持ちになりますね。そんなイヌタデの花言葉は「あなたの役に立ちたい」。とってもボランティア精神にあふれた花なのです。