docomo X AMITA 未来の種プロジェクト ~南三陸町 森・里・海 ものがたり~

No.15 キタヤマドリ

No.15 キタヤマドリ

南三陸町を見おろす丘の上に向かっていると、林道の脇から見事なオスのヤマドリがひょっこり現れました。キジよりも大きな身体と長い尾羽がとても見事です

「あしびきの 山鳥(やまどり)の尾の しだり尾の長々し夜を ひとりかも寝む」と百人一首の歌に詠まれたように、ヤマドリの尾は「長いもの」の代名詞でもありました。キジに近い鳥ですが、日本にしか生息していない特産種で、その見事な姿から、「国鳥にはキジよりもヤマドリがふさわしい」と、国鳥を定める会議で最後までその座を争ったそうです。日本には地域別に5種類のヤマドリがいて、東北地方にはもっとも大型のキタヤマドリが生息しています。

肉が美味しく、伊達政宗も大好物だったヤマドリですが、近年はとても数が減っています。理由のひとつは、山村の過疎高齢化です。山の中で暮らす人々が育む田畑の落ち穂(収穫後に地面に落ちた実り)が、ヤマドリにとって大切な食物でした。里山に人がいなくなると、ヤマドリもまた命の糧を失ってしまうのです。ヤマドリも人も豊かに暮らせる山村の暮らしを、もう一度築けたらいいですね。