docomo X AMITA 未来の種プロジェクト ~南三陸町 森・里・海 ものがたり~

No.14 カンタン

No.14 カンタン

秋が近づいてくると、田んぼの周りの土手の草地などから「リュリュリュリュリュ・・・」という途切れのないカンタンの鳴き声が聞こえてきます。スズムシやマツムシに比べると単調な鳴き方ですが、聞き入るとまるで瞑想の世界に誘われるかのような独特の趣きがあり、秋の虫の中でカンタンの声が一番好き、という人も少なくありません。

夜でなくても夕方や曇りの日の日中でも鳴きますが、黄緑色の体は周囲の草の色に溶けこみ、人が近づくとすぐに鳴きやんでしまうので、鳴いている姿を写真にとるのは至難の業です。耳をすませながらそうっと近づき、草の周りを丹念に探し、ようやく見つけたのは鳴いているオスではなく、卵でお腹がふくらんだメスでした。

気候の涼しい南三陸にはスズムシやマツムシはいないので、コオロギ類をのぞいてはこのカンタンが秋の虫の代表格になります。