docomo X AMITA 未来の種プロジェクト ~南三陸町 森・里・海 ものがたり~

No.13 コバネイナゴ

No.13 コバネイナゴ

田んぼを代表するバッタの仲間が、このイナゴです。イナゴにも色々な種類がいるのですが、写真のイナゴは東北を中心に生息するコバネイナゴ。外敵が近づくと止まっている茎の反対側に隠れる習性があるので、近づいて写真を撮るのはなかなか難しいのです。

昔は「稲の害虫」として農家が総出で駆除作業をしていましたが、実際は少し稲の葉をかじるぐらいで大きな被害を出すことはありません。どうやらウンカなどの体の小さな害虫や、イモチ病など細菌による病気の被害も総じて「イナゴの仕業」と誤解されていたようです。田んぼの虫の中では大きくて目立つので濡れ衣を着せられていたのでしょうね。

もっとも、駆除作業というのは名目で、実際は大量に取れるイナゴを食用にするのが目的だったのかもしれません。炒ってから砂糖と醤油で煮たイナゴは美味しくて貴重な蛋白源でした。戦後の一時は毒性の強い農薬の影響で滅多に姿をみなくなりましたが、最近は農薬も改善され、各地で復活してきています。