docomo X AMITA 未来の種プロジェクト ~南三陸町 森・里・海 ものがたり~

No.12 オツネントンボ

No.12 オツネントンボ

収穫期の田んぼの畦周りを注意深く見つめると、茶色くて大柄のイトトンボの仲間、オツネントンボが草陰に止まっているのを見つけられます。地味な色なので目立ちませんが、一匹見つけると周りに何匹もいることが多いトンボです。

このトンボは卵でも幼虫(ヤゴ)でもなく、トンボの姿の成虫で冬を越すことが大きな特徴です。年を越すトンボだから「越年トンボ」という意味で名前がついたそうです。北方系のイトトンボで、ヨーロッパからアジアにかけて広く生息していますが、日本では東北地方の田園地域でよく見られます。

寒い冬でもずっと冬眠しているわけではなく、日差しが当たる暖かい日などは目を覚ましてもぞもぞと活動します。厳しい冬をトンボの姿でじっと耐えて過ごすたくましさは、東北の人々の我慢強さや粘り強さに重なる気がします。